ソーテルヌ / シャトー・ディケム 2010

皇帝ナポレオン3世により貴腐ワインの銘醸地ソーテルヌ地区格付けにて、唯一無二のプルミエ・クリュ・シュペリュールに指定されたのが、シャトー・ディケムです。400年以上の歴史を持つ偉大なシャトーは、現在でも厳しい管理下の元、広大なブドウ畑から適切なブドウの「粒」を選別し、手摘みで収穫していきます。

世界3大貴腐ワインのひとつとして、若いヴィンテージの特徴は、アプリコット、タンジェリン、時にはトロピカルフルーツなどの果実感とオーク樽由来のバニラとトーストの香りが特徴的です。一方、古いヴィンテージは、抜栓と同時に、ドライアプリコット、プルーン、煮込みフルーツ、ジャム、シナモン、サフラン、甘草のスパイス、さらにはライムの花などのニュアンスが感じられ、非常に複雑なアロマを感じられます。

長期熟成向きのワインですが、ヴィンテージ毎の熟成段階でも楽しむことも可能です。

2010年ヴィンテージは、冷涼な年でしたが天候は収穫に理想的で、ブドウは素晴らしい状態でした。その結果、誰もが期待した以上に素晴らしく、深みのあるワインになりました。

ブドウ品種：セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン