ヴァンサン・ジラルダン　コルトン・シャルルマーニュ　カンテサンス　2019

ヴァンサン・ジラルダンは、ブルゴーニュ地方ムルソーに本拠を置く、評価の高いワイン生産者です。
ネゴシアン（ブドウ栽培農家からブドウやワインを買い付けて自社ブランドで販売する業者）としても知られており、そのパイオニア的存在として年々評価を高めています。

1982年にヴァンサン・ジラルダン氏が父から相続した2haの畑からスタートしました。当初は赤ワインが中心でしたが、1990年代に白ワイン造りにも注力し始めます。2012年にはヴァンサン氏が健康上の理由から会社を売却しましたが、醸造責任者のエリック・ジェルマン氏をはじめとするスタッフはそのまま残り、品質重視の姿勢は引き継がれています。むしろ、エリック・ジェルマン氏の主導により、以前の濃厚なスタイルから、よりピュアでエレガントなスタイルへと変革を遂げ、近年さらに評価を高めています。
「畑はなるべく手を加え、醸造は出来るだけ自然に」: この哲学に基づき、リュット・レゾネ（減農薬栽培）を採用しています。以前はビオディナミ（有機栽培）も試みましたが、ブルゴーニュの気候 условия のため、現在はより柔軟なリュット・レゾネに移行しています。しかし、ビオディナミの精神に基づいた畑作業を年間を通して行っています。
ネゴシアンとしての先駆者: 単にブドウやワインを買い付けるだけでなく、契約農家にも自社の栽培方法を取り入れてもらい、テロワールの個性を最大限に引き出すワイン造りを目指しています。

テロワールを表現するため、可能な限り野生酵母を使用しています。
新樽の使用比率を抑え、樽香が強すぎないように配慮し、熟成期間を長くとることで、ワインに複雑さと深みを与えています。
温度管理可能なステンレスタンクや最新のプレス機の導入など、設備投資も積極的に行っています。

豊富なミネラルと引き締まった酸味が特徴で、ワインに骨格とフィネスを与えます。「ミネラル感の強さ」はコルトン・シャルルマーニュを語る上で重要なキーワードです。