シャトー・デ・ロンテ　サンタ・ムール　2021

私たちは、ガメイを最も興味深く独特な品種のひとつで、そのポテンシャルと特異性がボジョレーのテロワールで最大限に発揮されると考えています。

私たちのボジョレーワインに対する考え方は、ジュール・ショーヴェの作品に具現化されており、1950年代の初めに彼が開発したカーボニック・マセラシオンの手法に従って、サン・タムールを醸造しています。この方法では、除梗や発酵中の亜硫酸塩の添加を行わないため、ブドウの成熟具合は勿論、細部まで細心の注意を払う必要があります。

あらかじめ炭酸ガスで満たしたタンクに房ごと入れ、工業用酵母、砂糖、亜硫酸塩を一切加えていません。2週間から4週間以上浸した後は、発酵の大部分は、酸素が全くない状態で果実の内部で起こり、非常に独特なアロマができあがります。

不必要なワインの色味を避け、自然でエレガントな色合いと控えめで滑らかなタンニンを特徴とするワインを理想としています。大きさの異なるかなり古い樽で発酵をした後、無清澄、無濾過で夏の初めにボトリングされていきます。

2021年のボジョレーは、霜や雹の影響もあり、ブルゴーニュの他のエリアと同様厳しい状況が多かったものの、収穫時の天候が安定しており、フレッシュさと活気に満ちた、鋭く生命力あふれるワインを生み出しました。

ブドウ品種：ガメイ