アロウホ カベルネ・ソーヴィニヨン　アイズリー・ヴィンヤード 1993

生産者紹介

アイズリー・ヴィンヤードは、カリストガの東に位置するナパ・ヴァレーの歴史を語る上で欠かせない伝説的な畑です。1960年代にカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられて以来、その卓越した品質で知られ、1970年代にはジョセフ・フェルプスがこの畑から歴史的なワインを造り出しました。 1991年にこの畑を購入したアロウホ夫妻が「アロウホ・エステート」を設立し、カリフォルニア屈指のカルトワインの地位を確立しました。2000年からはバイオダイナミクス農法を実践し、2005年にはデメター認証を獲得。 2013年には、フランスのコングロマリットであるアルテミス・グループ（シャトー・ラトゥールなど）が買収し、現在は畑の名前を冠した「アイズリー・ヴィンヤード」として、その歴史とテロワールの力を最大限に表現し続けています。

このワインについて

アイズリー・ヴィンヤードのテロワールが生み出す比類なきカルト・ワインです。
この1993年ヴィンテージは、アロウホ・エステートの初期に造られた稀少な古酒で、困難な年でありながらも、驚くべき濃密さとバランスを達成したことで知られています。 熟成を経てスモーキーでチョコレート、黒カシス、リコリス、針葉樹林といった複雑な香りが豊かに広がります。口に含むと、桁外れの密度と凝縮感、そして熟し柔らかくなったタンニンを感じ、滑らかなテクスチャーが官能的です。
現在、理想的な飲み頃のピークを迎えており、エネルギーに満ちた熟成の魅力を堪能できる一本です。

ヴィンテージ情報

1993年のナパ・ヴァレーは、生育期に冷涼で霧が多く、収穫期が困難だったため、多くの生産者にとって難しいヴィンテージとなりました。しかし、この厳しい状況を乗り越えたワインは、力強さよりも洗練されたエレガンスが際立っています。アイズリー・ヴィンヤードのような卓越した畑では、厳格な選果と低収量により、高い凝縮感とバランスを両立させた、長期熟成のポテンシャルを持つワインが生み出されました。
ナパ全体が低調な中でも、当時ロバート・パーカー氏はこのワインを試飲した際96点をつけ、「ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの候補」の一つとして絶賛したことも、トップ生産者がいかにテロワールの力を引き出したかを証明する要素の一つといえるでしょう。

商品情報

相性の良い料理例

• 熟成した牛肉のステーキ
• トリュフを使った濃厚な料理
• ラム肉のロースト
• 熟成したウォッシュチーズやハードチーズ　など