プス・ドール　シャンボル・ミュジニー　レ・グロゼイユ　2020

プス・ドールは、かつてDRCのオーナーだったデュヴォー・ブロシェ家の所有地で、1964年に名醸造家ジェラール・ポテルが就任し、株式を取得した。1997年にポテルが急死すると、前オーナーのパトリック・ランダンジェがドメーヌを購入。彼は醸造施設を刷新し、重力を利用した6層構造の設備を整えた。さらに、区画の増加にも努め、特級ワインのラインナップを充実させた。 プス・ドールのワインは、ピュアで洗練された味わいを持ち、若い時から楽しめ、熟成にも耐える。特に「クロ・ド・ラ・ブス・ドール」は、その力強さとエレガンスが特徴的。2018年からは息子のブノワ・ランダンジェが当主となり、正確さを追求しつつ、アンフォラを用いたりビオディナミを採用するなど、新たな試みを進めている。

ミカンと黒い果実の香りを伴う魅力的なフローラルなブーケを持ち、より広がりと力強さを増しながらも、アロマは純粋で透明感に溢れています。
しっかりとした骨格がありながら、軽やかな冷たさと肉厚でボリューム感のある味わいが再び広がり、口の中で心地よく、繊細に広がります。
赤スグリやライラック、バラの香りがあり、撫でるような口当たりが特徴。
ほんのりドライな余韻が残る、美しいフィニッシュです。
10年以上熟成させることでより花開くことが予想されます。

2020年のブルゴーニュは、1900年以降で最も穏やかな冬を経て、早熟なブドウの成長が見られました。非常に暑く乾燥した年で、特に7月は降雨が少なく気温が高かったため、凝縮感があり、なおかつ自然と選果も厳しくできたため、温暖な年ながらフレッシュな味わいを持つ仕上がりとなりました。
長期熟成が期待できる傑出したヴィンテージです。

ブドウ品種：ピノ・ノワール

おすすめマリアージュ：ローストした肉料理（鶏、ラム、仔牛など）、白身魚の天ぷら、マイルドな味わいのチーズなど