ピエール・コットン　ブルイィ　レ・ミヌ　2019

ピエール・コットンは、伝統的なボージョレのワイン造りを尊重しつつ、より自然でピュアなワインを目指す、新世代の生産者の一人として登場しました。彼は、除草剤や化学肥料を使用しない有機栽培やビオディナミ農法を実践し、野生酵母による自然発酵、SO2の使用を最小限に抑えるなど、自然なワイン造りを強く志向しています。

ワイン造りの根底には、ボージョレ、特にコート・ド・ブルイィという土地の個性を最大限に引き出すという強い信念があります。畑のポテンシャルを信じ、介入を最小限に留めることで、テロワールの真の表現を目指しています。

その真摯な姿勢と、テロワールの個性を生かしたピュアな味わいが評価され、自然派ワイン愛好家を中心に、彼のワインの人気は年々高まっています。

「鉱山」を意味する畑名は、土壌に由来する独特のミネラル感を強く感じます。鉄っぽさやグラファイトのようなニュアンスは、ワインに複雑さと奥行きを与え、他のブルイィとは一線を画す個性を生み出すことでしょう。

2019年のボジョレーのヴィンテージは、品質は良いものの、収穫量は2018年の半分で過去5年間の平均の4分の1にとどまりました。春の霜や夏の猛暑、8月の雹などが影響し、特に南部で被害を受けましたが、多くのクリュは雹の影響を免れ、雨が熟成に貢献しました。結果として、ブドウの収穫時にはとてもいい状態となり、凝縮感がありフレッシュなスタイルとなっています。

ブドウ品種：ガメイ