コテルレ　サン・ニコラ・ド・ブルグイユ　レ・ペルーシュ　2014

サン・ニコラ・ド・ブルグイユAOCで3代に渡るヴァレ家。
現当主ジェラールはカベルネ・フランの将来性を鑑み、サン・テミリオンを中心に修行を積み、シャトー・マルゴーでも醸造を学びました。
この地に在りがちな青臭いピーマン臭とまで言われたカベルネ・フランの真価を見出し、野菜臭を無くすことに成功し、カベルネ・フランが大嫌いなロバート・パーカー氏をして、「ロワールで初めて出会ったカベルネ・フランの神髄がここに在る。滾々と立ち上り、グラスからあふれる香味を独り占めするわけにはいかない。」と言わしめました。

「レ・ペルーシュ」（Les Perruches）は、「ラ・クロワゼ」とは異なる区画、または異なる樹齢のブドウを使用したキュヴェです。キュヴェ名"Perruches" はフランス語で「セキセイインコ」を意味します。
樹齢60年以上の古木に実るカベルネ・フランの醸す果実味はより深く、しっとりと落ち着きを湛えていて、グラスに注ぐとその豊かさをゆっくりと表現しはじめます。
大きめのグラスに注いだら、空気と気温を馴染ませながら、ぜひ変化していくワインの声に耳を傾けてください。
熟成を経てタンニンや酸はとても滑らかになり、円熟した果実味と優しく調和しています。
この地区最良赤ワインの1つです。

2014年のロワールは、暖かな冬の後、4月には早い萌芽があり、7月から8月は雨が多かったものの、収穫期の9月には乾燥と晴天が続きました。
そのため高品質なワインが多く生産され、特にカベルネ・フランが高く評価されました。
白ワインもいい出来栄えでミュスカデとサンセールが優れた結果を残しましたが、シュナン・ブランが収穫量は平均を下回り、甘口ワインは減少しました。

ブドウ品種：カベルネ・フラン

おすすめマリアージュ：赤身肉のロースト（鴨、牛など）、キノコのリゾット、熟成したハードタイプのチーズなど