ルネ・ルキャン・コラン　シャサーニュ・モンラッシェ　クロ・ドゥヴァン　2021

歴史あるドメーヌ・ルキャン・コランのワインは、純粋さと透明性を重視し、テロワールの個性を際立たせています。サントネとシャサーニュ・モンラッシェに一級畑とグラン・クリュを所有するヴィニュロン（=栽培醸造家）のフランソワ・ルキャン氏は、セラーでの介入を最小限に抑え、畑本来の声を尊重したワイン造りを行っています。

オーガニック認証を取得し、ビオディナミの実践も取り入れながら、土壌とブドウの木の自然な力を引き出す栽培方法を探求しています。無清澄・無濾過のブルゴーニュ・ブランから、フレッシュでエレガントなピノ・ノワール、威厳がありながらも親しみやすいバタール・モンラッシェまで、そのワインは明るいフレッシュさが特徴です。全体として、ルキャン・コランのワインは、ブルゴーニュの優れた品質と価値を知る貴重な機会を提供しています。

シャサーニュ村の下、グラン・クリュと同じ中腹に位置するクロ・デヴァンは、クリオからわずか2つ隣の畑にあるあまり知られていない区画です。グラン・クリュではありませんが、ルキャン・コランはこの約2ヘクタールのうち0.7ヘクタールを所有しています。

この「クロ」は2つの区画に囲まれており、フランソワ氏はそのうちの1つを所有。畑の半分は樹齢50年以上、残りは25年前後のブドウの木です。シャルドネの植え替えの際には、この畑とシャリエールで最も樹齢の高い樹からセレクション・マッサールの挿し木を使用します。ドメーヌにとって特別な場所であり、消費者にとっては村名クラスの価格で一級クリュ並みの品質が期待できる価値あるワインです。

ハチミツ、アニス、バターといった要素や、豊かな果実味を前面に感じさせます。やや主張が強いながらも、神経質なミネラル感と心地よい塩味、そしてフランソワ・ルキャン氏のワインに共通する正確さとバランスを兼ね備えています。