ルイ・ロデレール　クリスタル　1997

生産者紹介

ルイ・ロデレールは、1776年に設立されたシャンパーニュを代表する偉大なメゾンです。特筆すべきは、シャンパーニュ地方最大の自社畑を所有し、ブドウのほぼ100%を自社のグラン・クリュおよびプルミエ・クリュの畑から供給している点です。これにより、市場の動向に左右されない一貫した高い品質を維持しています。 また、ミレジメ・シャンパーニュの醸造において、マロラクティック発酵（MLF）を行わないという哲学を守り続けており、ワインに明確な酸とミネラル感を与え、圧倒的な長期熟成のポテンシャルを追求しています。

このワインについて

ロシア皇帝アレクサンドル2世の要望で1876年に誕生した、世界初のプレステージ・キュヴェが「クリスタル」です。透明なクリスタル・ボトルは、皇帝のために特別に造られたことに由来します。ブドウは100%グラン・クリュの畑から選ばれ、正確なブレンドはピノ・ノワール60％、シャルドネ40％という構成です。
1997年ヴィンテージは、熟成を経てトースト、ヘーゼルナッツ、モカの香ばしいフレーヴァーが加わり、蜜蝋や石灰のニュアンスが全体を包み込みます。肉付きの良いクリーミーなアタックから始まり、その後の味わいは、MLFを行わないことで保たれたシャープな酸とミネラルが骨格を形成し、優雅でシルキーなテクスチャーと調和しています。
バック・ヴィンテージである希少性もさることながら、熟成の妙が堪能できつつもいまだポテンシャルを感じられる、比類なき味わいのプレステージ・キュヴェです。

ヴィンテージ情報

1997年のシャンパーニュは、生育期終盤の天候が不安定だったため、一般には難しいヴィンテージと評価されます。しかし、ルイ・ロデレールの卓越した畑の管理と厳格な選果により、完熟したブドウを収穫し、熟度とフレッシュさを両立させることに成功しました。
この年のクリスタルは、熟成によって力強さよりも優雅さが際立つ、クラシックなスタイルに仕上がっています。

商品情報

相性の良い料理例

• キャビア、ホタテ、オマール海老などの高級魚介類
• 白身魚のポワレ
• トリュフを使った料理
• 熟成したコハードチーズや白カビチーズ　など