ポムロール　シャトー・ル・ゲイ　2015

【テロワールが蘇る新時代のル・ゲイ】

シャトー・ル・ゲイの歴史は1850年代にまで遡る、ポムロール地区に位置する老舗シャトーです。いくつかの所有者の変遷を経て、1946年にシャトー・ラフルールの所有者として知られるロビン家がシャトーを買い取りました。

その後約60年間、ロビン家がシャトーを所有しましたが、その運営はボルドー右岸で最も重要なワイン商の一つであるジャン・ピエール・ムエックス社によって行われ、ワインの品質は劇的に向上しました。シャトー・ル・ゲイのテロワールに惚れ込んだジャン・ピエール・ムエックス社は、シャトー・ラフルールの畑を拡大するために1950年と1994年の二度にわたりシャトー・ル・ゲイの畑を買い取っており、このシャトーが持つ優れたテロワールを物語る逸話となっています。

2002年にはペル・ヴェルジェ家がシャトーを取得し、2004年以降は世界的ワインメーカーであるミシェル・ローランをコンサルタントに起用するなど、改革を推し進めました。2014年には醸造施設も刷新され、シャトー・ル・ゲイは品質の向上著しい右岸のシャトーとして近年さらに注目を集めています。

2015年は、ペル・ヴェルジェ家の所有下、ミシェル・ローラン氏のコンサルタント就任後、そして醸造施設の刷新後という、シャトーにとって重要な時期のヴィンテージと言えるでしょう。

ブドウ品種：メルロー90%、カベルネ・フラン10%