シャルル・ノエラ　リシュブール　1985

【消えゆく銘酒　時を超えた官能】

シャルル・ノエラはヴォーヌ・ロマネ村に存在した、最盛期にはアンリ・ジャイエとも比較されていたほどの歴史ある名ドメーヌです。
特にヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュ畑、例えばロマネ・サン・ヴィヴァン、クロ・ド・ヴージョ、そしてリシュブールなどを所有していました。
そのワインは、エレガントでフィネスがあり、テロワールの個性を忠実に表現することで知られていました。
1988年に、同じくヴォーヌ・ロマネの著名な生産者であるロベール・シルグ（Robert Sirugue）に畑と醸造所が引き継がれ、現在は「ドメーヌ・ロベール・シルグ エ フィス」として運営されています。そのため、シャルル・ノエラ名義のワインは、特にバックヴィンテージにおいては希少価値が高くなっています。

リシュブールは、ヴォーヌ・ロマネ村に位置する、ブルゴーニュ最高峰のグラン・クリュ畑の一つです。
ロマネ・コンティに隣接し、力強く、官能的で、複雑なアロマを持つ、長期熟成型の素晴らしいピノ・ノワールが生み出されます。

1985年のブルゴーニュは平均以上の出来栄えで、安定感のあるヴィンテージでした。
ほとんどのワインはピークを過ぎている可能性がありますが、リシュブールなどの銘醸畑は、長い熟成を経て古酒としての魅力が引き出されています。

ブドウ品種：ピノ・ノワール