サン・ジェルム　ムルソー　ル・テッソン　2008

生産者紹介

ジャン・フィリップ・フィシェは、ムルソー村に拠点を置き、「リュー・ディ（区画）」ごとのテロワール表現に徹底的にこだわる職人気質の生産者です。彼は1981年、20歳という若さで父から引き継いだ分益耕作によって自身のワイナリーを設立しました。 父とは異なるアプローチで、過度な樽香や人為的な操作を避け、ブドウ本来の純粋さを引き出す独自のスタイルを確立。
徹底した畑仕事と厳格な収量制限を行い、ムルソーのテロワールを緻密に描き出す手腕は、次世代のムルソーを牽引する存在として高く評価されています。

このワインについて

ムルソーの村名アペラシオンの中で最高峰の評価を受けるリュー・ディ、「ル・テッソン」のシャルドネです。この畑は斜面の中腹に位置し、石灰の岩盤に鉄分が混ざったわずか40cmほどの浅い土壌が特徴です。この厳しい環境が、ブドウに凝縮感とはっきりとしたミネラルを与えます。 
2008年ヴィンテージは、酸が高く長期熟成に向くクラシックな年です。熟成を経たことで、繊細かつエレガントな果実味に、テロワール由来の鋭いミネラルが溶け込み、長い余韻を作り出しています。
村名格にして素晴らしいポジションにある区画から生まれた、ムルソーの真髄を体現する一本です。

ヴィンテージ情報

2008年のブルゴーニュは、冷涼な夏と収穫前の好天により、非常に高い酸と凝縮した果実味を持つブドウが収穫された、長期熟成向けのグレート・ヴィンテージです。
リリース当初は厳格な印象でしたが、15年以上の時を経て鋭い酸が旨味へと変わり、複雑味とエレガンスが極まった、素晴らしい飲み頃を迎えています。

商品情報

相性の良い料理例

• オマール海老のグラタン
• 鶏肉のクリーム煮
• キノコのリゾット
• 熟成したコンテチーズやグリュイエールチーズ　など