フランソワ・ゴヌー　ムルソー　ラ・グット・ドール　2020

生産者紹介

ドメーヌ・フランソワ・ゴヌーは、16世紀からコート・ドールに続く家系であり、ムルソー村に拠点を置く名門ドメーヌです。
ポマールの著名な醸造家アンリ・ゴヌーを父に持つフランソワ氏が基礎を築き、現在は娘のクローディヌ・ゴヌー氏が2000年から参画し当主を務めています。
約10ヘクタールの自社畑を所有し、「品質を植える者は、信頼を収穫する」という信念のもと、手摘み収穫と厳格な選果を徹底しています。
最大の特徴は、「偉大なワインに樽の化粧は必要ない」という確固たる哲学に基づき、熟成にオーク樽を一切使用せず、温度管理された最新鋭のステンレスタンクのみを使用することです。
伝統と現代技術を融合させたこのアヴァンギャルドな手法により、テロワールの純粋さを極限まで引き出した、ピュアでフレッシュ、そして驚くべき長期熟成能力を備えたワインを生み出しています。

このワインについて

ムルソーを代表する一級畑「グット・ドール（黄金の雫）」の白ワインです。
この畑は通常、リッチでオイリーなワインを生むことで知られていますが、フランソワ・ゴヌーの手にかかるとその表情は一変します。 温度管理されたステンレスタンクで16〜18ヶ月間という長期間の熟成を経て瓶詰めされます。
2019年ヴィンテージは、温暖な年の恩恵を受けた完熟した果実味を持ちながら、先述の製法により、驚くほどクリアで透明感のあるスタイルに仕上がっています。
 2020年ヴィンテージは、日照に恵まれた温暖な年でありながら、驚くほど高い酸が保たれた奇跡的な年です。
ゴヌーの特徴であるステンレスタンク醸造により、その酸と果実の凝縮感がダイレクトに表現されています。 ノーズは、レモンやグレープフルーツの皮、青リンゴといったフレッシュなアロマに、白い花や石灰由来のミネラリーなニュアンスが重なります。口に含むと、グット・ドールらしい厚みのある果実味がありながら、張り詰めた酸が全体を引き締め、非常にエネルギッシュで透明感のある味わいです。
ヴィンテージ由来のはっきりとしたミネラルと酸、パワフルな凝縮感がしっかりと表現された、長期熟成必須の一本です。

ヴィンテージ情報

2020年のブルゴーニュは、早熟で温暖な気候でしたが、ブドウは酸を保ったまま完璧に成熟しました。
この年の白ワインは、豊かな果実味と生き生きとした酸が見事に調和しており、凝縮感がありながらもフレッシュさを失わない、卓越したエネルギーに満ちたグレートヴィンテージです。

商品情報

相性の良い料理例

• ホタテのカルパッチョやソテー
• 白身魚のグリル
• 鶏肉のロースト
• 熟成したコンテチーズやシェーブルチーズ　など