パトリック・ピウズ　シャブリ　レ・プルーズ　2022

生産者紹介

パトリック・ピウズは、ブルゴーニュの最北、シャブリ地区に拠点を置く、カナダ出身の醸造家です。
彼はマルク・シャプティエとの出会いからワイン造りの道を歩み始め、オーストラリア、南アフリカ、イスラエルで修行。その後、1997年にカナダ・モントリオールにて２年間にわたりワインカルチャーを取り入れた新しい形のワインバーを営むも、どうしても醸造に携わりたい気持ちが強くなり、2000年にブルゴーニュへ旅立ち、オリヴィエ・ルフレーヴのシャブリ醸造長を務めるなど名門ワイナリーで経験を積み、シャブリ最大級のドメーヌであるジャン・マルク・ブロカールより醸造長に迎えられます。この頃より「将来は自らの名前でワインを醸造すること」を決意、いよいよ2008年にシャブリで自身のネゴシアンを設立しました。
彼は自らを「醸造のプロフェッショナル」と位置づけており、「栽培と醸造は、全く異業種の職業である」という哲学を貫いています。
グロワー（栽培家）とのメテヤージュ契約や積極的な栽培参加を通じ関係性を深めることにより、最高のブドウの果実だけを手に入れるという徹底した品質管理を実践。現在ではヴィラージュだけで４テロワール、６種類のグラン・クリュと１１種類のプルミエは、年間110.000本を生産する規模にまで成長しています。
彼のワインは、このシャブリ特有のキレのあるミネラル感と、力強さの中に宿るピュアなエレガンスを追求しています。

このワインについて

シャブリのグラン・クリュの中でも、最も早くから開くとされ、豊満で丸みのあるテクスチャーが特徴の「レ・プルーズ」のキュヴェです。この畑は、グラン・クリュの丘の北端に位置し、南向きの急な斜面に畑が広がり、ヴォーデジールの隣に位置しており、シャブリにおける最高のテロワールの一つとされ、そのワインは並外れたミネラル、複雑さ、そして長期熟成のポテンシャルを秘めています。まさにシャブリの頂点に立つワインです。 
2022年ヴィンテージは、温暖な年の特性が色濃く現れた、圧倒的なボリュームと複雑性を持つスタイルです。ノーズは、熟した白桃、ネクタリンといった濃密な果実のアロマに、ナッツ、ヘーゼルナッツ、そしてハチミツなどのリッチな香りが複雑に重なります。口に含むと、丸みを帯びた穏やかな酸とは裏腹に、しっかりとした存在感のあるミネラルが全体を包み込み、豊かな果実味と調和し、素晴らしいバランスとなっています。
若いうちから官能的な魅力が楽しめ、特級畑らしい深みと長い余韻を兼ね備えた一本です。

ヴィンテージ情報

2022年のブルゴーニュは、温暖で乾燥した生育期に恵まれ、ブドウが健全に完熟した傑出した優良ヴィンテージです。収量は多く、果実の凝縮度が高まりました。
この年の白ワインは、豊満なボリューム感がありながら、酸が穏やかで丸みを帯びているのが特徴です。グラン・クリュ、プルミエ・クリュの格付け畑では、その凝縮感が特に際立っています。

商品情報

相性の良い料理例

• オマール海老のグリルやアメリケーヌソース
• フォアグラのソテーやテリーヌ
• 鶏肉や仔牛肉のクリームソース煮込み
• 熟成したコンテやエポワスなどのウォッシュチーズ　など