ジュリアン・グロ/コルトン　クロ・デュ・ロワ 2016

生産者紹介

ジュリアン・グロ氏は、ヴォーヌ・ロマネの名門グロ家の畑を継ぎ、2015年に自身のドメーヌを設立した若き生産者です。彼の家族の歴史は1923年、曾祖父のルイ・グロ氏がグレッソン（グレション）の最初の区画を取得し、開墾したことに始まります。この先駆的な精神は、1989年に孫のクリスチャン・グロ氏が最後の収穫ボトルを発見し、その卓越した味わいに感動して畑を再生したことで、現代に受け継がれました。
ジュリアン氏は、このグロ家の揺るぎない伝統と畑への情熱を受け継ぎ、一切の化学薬品を使わない自然農法と手摘みを実践しています。自身がワインづくりに携わってきたシャンパーニュ、ブルゴーニュ、ローヌでの経験を活かし、コルトンのような偉大なテロワールから、力強さとフィネスを両立させた洗練されたワインを造り出しています。

このワインについて

このワインは、コート・ド・ボーヌ唯一の赤の特級畑であるコルトン・グラン・クリュの中でも、特に格式高い「クロ・デュ・ロワ（王の畑）」の区画から造られます。 畑は、1936年植樹の古木が30%、2009年植樹の若木が70%という特別な構成でブレンドされており、古木の凝縮感と若木のフレッシュさが融合しています。
フルーティで花のアクセント（スミレ）、微かなコショウの香りを感じさせます。口に含むとパワフルでフルボディ、しっかりとした骨格を持ちながらも、力強さと口当たりの良さを兼ね備えています。そのしっかりとした味わいから、今すぐに楽しむよりも時間をおいて飲むべきポテンシャルを秘めた一本です。

ヴィンテージ情報

2016年のブルゴーニュは、春の遅霜や雹（ひょう）の被害により、特に生産量が大きく減少した困難なヴィンテージとなりました。しかし、夏以降の良好な天候がブドウの成熟を助け、収穫されたブドウは非常に凝縮感がありました。
この年のワインは、ピュアな果実味と高い酸を保った、エレガントでクラシックなスタイルに仕上がっています。

商品情報

相性の良い料理例

• 鹿肉などのジビエ料理
• トリュフを使った料理
• 熟成した牛フィレ肉のステーキ
• エポワスなどのウォッシュチーズ　など