サン・ジェルム　ムルソー　ル・テッソン　2012

生産者紹介

ジャン・フィリップ・フィシェは、ムルソー村に拠点を置き、「リュー・ディ（区画）」ごとのテロワール表現に徹底的にこだわる職人気質の生産者です。彼は1981年、20歳という若さで父から引き継いだ分益耕作によって自身のワイナリーを設立しました。 父とは異なるアプローチで、過度な樽香や人為的な操作を避け、ブドウ本来の純粋さを引き出す独自のスタイルを確立。
徹底した畑仕事と厳格な収量制限を行い、ムルソーのテロワールを緻密に描き出す手腕は、次世代のムルソーを牽引する存在として高く評価されています。

このワインについて

ムルソーの村名アペラシオンの中で最高峰の評価を受けるリュー・ディ、「ル・テッソン」のシャルドネです。この畑は斜面の中腹に位置し、石灰の岩盤に鉄分が混ざったわずか40cmほどの浅い土壌が特徴です。この厳しい環境が、ブドウに凝縮感とはっきりとしたミネラルを与えます。
2012年ヴィンテージは、収穫量が大幅に減少したことで生まれた、並外れた凝縮感を持つスタイルです。
熟成を経て、熟した洋ナシや白桃のアロマに、ローストしたヘーゼルナッツ、バター、そして火打石のニュアンスが複雑に重なります。口に含むと、リッチで肉厚な果実味と、テッソン特有の鋭いミネラルが見事に調和しています。 村名格にして素晴らしいポジションにある区画から生まれた、熟成により深みを増した飲み頃の一本です。

ヴィンテージ情報

2012年のブルゴーニュは、天候不順により収穫量が激減した年ですが、その分、残ったブドウの凝縮度は極めて高く、品質は素晴らしいものとなりました。
白ワインは、リッチな果実味としっかりとした酸を兼ね備え、力強さとエレガンスが共存する、長期熟成に耐えうるスタイルに仕上がっています。

商品情報

相性の良い料理例

• オマール海老のグラタン
• 鶏肉のクリーム煮
• キノコのリゾット
• 熟成したコンテチーズやグリュイエールチーズ　など