ポムロール　シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲイ (by Latour)　2014

【変革期の一滴、ポムロールの記憶】

シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲイの歴史は19世紀に遡ります。1949年にギシャール家がこのシャトーを購入しました。当時、シャトー名は「クロワ・ド・ゲイ（Croix de Gay）」でしたが、近隣のシャトーがすでにこの名前を登録していたため、「ヴレ（Vray、真の）」を冠して「シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲイ」となりました。

2005年まで、このシャトーは著名なネゴシアンであるムエックス社によって管理されていましたが、その後、ギシャール家の娘婿であるゴールドシュミット家の所有に移り、シャトー自身で管理を行うようになりました。彼らは、著名な醸造家であるステファン・ドゥルノンクール氏をコンサルタントに迎え、品質向上に努めました。

そして、2014年、シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲイは、シャトー・ラトゥールを所有するアルテミス・グループ（フランソワ・ピノー氏が代表を務める）によって買収されました。アルテミス・グループは、畑の改良（カベルネ・ソーヴィニヨンをカベルネ・フランに植え替えなど）や醸造設備の近代化など、様々な改革を行い、シャトーのポテンシャルを最大限に引き出すための投資を行っています。

ブドウ品種：メルロー、カベルネ・フラン