パトリック・ピウズ　シャブリ　レ・セシュ　2020

生産者紹介

パトリック・ピウズは、ブルゴーニュの最北、シャブリ地区に拠点を置く、カナダ出身の醸造家です。
彼はマルク・シャプティエとの出会いからワイン造りの道を歩み始め、オーストラリア、南アフリカ、イスラエルで修行。その後、1997年にカナダ・モントリオールにて２年間にわたりワインカルチャーを取り入れた新しい形のワインバーを営むも、どうしても醸造に携わりたい気持ちが強くなり、2000年にブルゴーニュへ旅立ち、オリヴィエ・ルフレーヴのシャブリ醸造長を務めるなど名門ワイナリーで経験を積み、シャブリ最大級のドメーヌであるジャン・マルク・ブロカールより醸造長に迎えられます。この頃より「将来は自らの名前でワインを醸造すること」を決意、いよいよ2008年にシャブリで自身のネゴシアンを設立しました。
彼は自らを「醸造のプロフェッショナル」と位置づけており、「栽培と醸造は、全く異業種の職業である」という哲学を貫いています。
グロワー（栽培家）とのメテヤージュ契約や積極的な栽培参加を通じ関係性を深めることにより、最高のブドウの果実だけを手に入れるという徹底した品質管理を実践。現在ではヴィラージュだけで４テロワール、６種類のグラン・クリュと１１種類のプルミエは、年間110.000本を生産する規模にまで成長しています。
彼のワインは、このシャブリ特有のキレのあるミネラル感と、力強さの中に宿るピュアなエレガンスを追求しています。

このワインについて  

シャブリのプルミエ・クリュの中でも、最もエレガントで洗練されたスタイルで知られる「レ・セシュ」は、シャブリ地区の主要な川であるスラン川の左岸、同じくプルミエ・クリュであるモンマンの近くの日当たりの良い急な斜面にあります。水はけが良く、シャブリ屈指の研ぎ澄まされたミネラルと引き締まったスタイルのワインを生み出します。
2020年ヴィンテージは、温暖な年の凝縮感がありながらも、シェシェの持つ繊細さが際立つスタイルです。
ノーズは、レモンゼスト、青リンゴ、白い花といった清涼なアロマに、砕いた牡蠣殻や硬質な石灰のニュアンスが複雑に重なります。口に含むと、力強いミネラル感とシャープな酸が全体を支配し、果実味の豊かさとフィネスが優雅に調和します。
若いうちからその洗練された味わいが楽しめ、ミネラル感を愛するワイン愛好家にとって垂涎の的となる一本です。

ヴィンテージ情報

2020年のブルゴーニュは、温暖で乾燥した生育期に恵まれ、ブドウが健全に完熟した傑出した優良ヴィンテージです。収量は控えめでしたが、その分、果実の凝縮度が高まりました。
この年の白ワインは、力強いミネラル感と豊かな果実味が両立した、豊満で濃密なスタイルに仕上がっています。若いうちから楽しめる魅力的なスタイルで、長期熟成のポテンシャルも秘めています。

商品情報

相性の良い料理例

• 牡蠣など貝類のマリネやセビーチェ
• 甲殻類のグリルやソテー
• 魚介類を使用したパスタ
• 爽やかなシェーブルチーズやリコッタチーズ　など