ローラン・ミケル フォジェール　キンサル 2016

生産者紹介

ドメーヌ・ローラン・ミケルは、1791年からラングドック地方で8世代にわたり続く、歴史あるファミリー経営のワイナリーです。現当主のローラン・ミケル氏は、エンジニアとしてのキャリアを経て1996年に故郷に戻り、父アンリ氏（ムシュー・シラーの異名を持つ）の情熱と知識を受け継ぎました。2001年からは、アイルランド出身の妻ネアサ氏と共にドメーヌを経営しています。
彼らは、南フランスのサン・シニアンにあるシャトー・カザル・ヴィエルを拠点とし、180haに及ぶ広大なブドウ畑を所有。ラングドック地方ではヴィオニエとシラーのスペシャリストとして格別高い評価を得ています。
ローラン・ミケルの哲学は、「一貫した高品質のワイン造り」と、「バランスの取れたピュアでミネラル感のあるワイン」に焦点を当てています。彼は過去の専門知識を尊重しつつ、現代のテロワールやブドウ畑の特性に適応させることを重視しており、フランスでアルバリーニョ種を再導入するなど、イノベーションにも継続的に力を注いでいます。また、畑の栽培にはサステイナブル農法を採用し、環境への配慮と自然との共存を大切にしています。

このワインについて

このワインは、ラングドックの銘醸地フォジェール地区の険しいスレート（粘板岩）主体のテロワールがもたらす複雑さを表現した一本です。ワイン名の「キンサル」は、ローラン氏の妻ニーサの母国であるアイルランドの「ワインの首都」を讃えたもので、フランスとアイルランドの長い歴史的な結びつきを象徴しています。
伝統的な技法によりフォジェールの複雑なアロマが引き出され、ステンレスタンクでの熟成によってアロマの強さがより一層保たれています。
ドライハーブやスパイスの香り、深みがあり、豊かな果実味が特徴です。スムーズなタンニンが口に広がり、力強さとエレガンスを兼ね備えた、洗練された赤ワインです。

ヴィンテージ情報

2016年のラングドック地方は、生育期を通じて穏やかな気候に恵まれ、非常に優れた高品質なヴィンテージとなりました。ブドウはゆっくりと時間をかけて完熟し、特にフォジェール地区では凝縮感と美しい酸味を両立した健全なブドウが収穫されました。この年のワインは、豊かな果実味と洗練されたストラクチャーを持つ、バランスの取れた仕上がりとなっています。

商品情報

相性の良い料理例

• ローストしたラム肉や牛肉
• ハーブやスパイスを使った料理
• 地中海風の野菜の煮込み
• 熟成したハードチーズ　など