サン・ジェルム　ムルソー　ル・テッソン　2014

生産者紹介

ジャン・フィリップ・フィシェは、ムルソー村に拠点を置き、「リュー・ディ（区画）」ごとのテロワール表現に徹底的にこだわる職人気質の生産者です。彼は1981年、20歳という若さで父から引き継いだ分益耕作によって自身のワイナリーを設立しました。 父とは異なるアプローチで、過度な樽香や人為的な操作を避け、ブドウ本来の純粋さを引き出す独自のスタイルを確立。
徹底した畑仕事と厳格な収量制限を行い、ムルソーのテロワールを緻密に描き出す手腕は、次世代のムルソーを牽引する存在として高く評価されています。

このワインについて

ムルソーの村名アペラシオンの中で最高峰の評価を受けるリュー・ディ、「ル・テッソン」のシャルドネです。この畑は斜面の中腹に位置し、石灰の岩盤に鉄分が混ざったわずか40cmほどの浅い土壌が特徴です。この厳しい環境が、ブドウに凝縮感とはっきりとしたミネラルを与えます。
2014年ヴィンテージは、ブルゴーニュの白ワインにとって「21世紀最高の年の一つ」とも称される、酸と果実味が完璧な均衡を保つ偉大な年です。
熟成を経てなお若々しいエネルギーに満ちており、完熟した柑橘類や洋ナシのコンフィに、砕いた石やヨード、そして煎ったアーモンドの香ばしさが複雑に絡み合います。口に含むと、鋼のように引き締まったミネラルと凝縮感のある果実味が拮抗し、驚くほど緻密で直線的な構造を持っています。
村名格にして素晴らしいポジションにある区画から生まれた、塩味を伴う長い余韻が続く圧巻の一本です。

ヴィンテージ情報

2014年のブルゴーニュは、夏は冷涼でしたが9月の好天によりブドウが理想的に熟した、白ワインにとって「21世紀最高のヴィンテージの一つ」とも評される偉大な年です。
高い酸と豊かな果実味、そしてミネラル感が完璧なバランスで共存しており、長期熟成によって真価を発揮するクラシックなスタイルに仕上がっています。

商品情報

相性の良い料理例

• オマール海老のグラタン
• 鶏肉のクリーム煮
• キノコのリゾット
• 熟成したコンテチーズやグリュイエールチーズ　など