サン・ジェルム　ムルソー　レ・シュヴァリエール　2013

生産者紹介

ジャン・フィリップ・フィシェは、ムルソー村に拠点を置き、「リュー・ディ（区画）」ごとのテロワール表現に徹底的にこだわる職人気質の生産者です。彼は1981年、20歳という若さで父から引き継いだ分益耕作によって自身のワイナリーを設立しました。 父とは異なるアプローチで、過度な樽香や人為的な操作を避け、ブドウ本来の純粋さを引き出す独自のスタイルを確立。
徹底した畑仕事と厳格な収量制限を行い、ムルソーのテロワールを緻密に描き出す手腕は、次世代のムルソーを牽引する存在として高く評価されています。

このワインについて

ムルソー村名アペラシオンの中でも、「ル・テッソン」と並び最高峰の評価を受けるリュー・ディ「レ・シュヴァリエール」のシャルドネです。この畑は斜面の上部に位置し、表土が薄く岩盤が近いため、ムルソーの中で最もミネラルが強く、研ぎ澄まされたスタイルを生み出します。
2013年ヴィンテージは、冷涼な気候と遅い収穫により、驚異的な酸と透明感を備えたクラシックなスタイルです。
10年以上の熟成を経てもなお、ライムや青リンゴのような若々しい果実香に加え、火打石や石灰、フレッシュハーブの冷涼なニュアンスが支配的です。口に含むと、テッソンのような肉付きとは対照的に、垂直的で直線的な構造を持ち、鋼のように引き締まった酸と強い塩味が余韻まで続きます。
透明感と緊張感を備えた、妥協なきミネラルのワインです。

ヴィンテージ情報

2013年のブルゴーニュは、春の天候不順や雹害などがあり、収穫量が減少した困難な年でしたが、収穫期までゆっくりと待つことで酸を保ったまま成熟したブドウが得られました。
白ワインは、非常に高い酸と純粋なミネラル感を持ち、クリスピーで長命なクラシック・スタイルに仕上がっています。

商品情報

相性の良い料理例

• 生牡蠣や魚介のカルパッチョ
• 白身魚のグリル
• 鶏肉のロースト
• 熟成したコンテチーズやシェーブルチーズ　など